香典の表書きは御霊前・御仏前?浄土真宗・神式・キリスト教の早見表
浄土真宗と分かっている通夜・葬儀では『御霊前』を避け、『御仏前』または『御香典』を検討します。一般仏式、神式、キリスト教式では選択が変わるため、『御霊前なら必ず安全』ではありません。分からない場合は葬儀案内や会場へ確認するのが最も確実です。
執筆・確認:つつむナビ編集部 公開日 2026.08.03 最終更新日 2026.08.313秒判断:宗教が分かるならこの表書き
この早見表は全国一律の法的ルールではありません。葬儀案内、寺院・教会、地域・遺族の意向があればそちらを優先します。
- 浄土真宗の通夜・葬儀:御仏前、御香典、御香資
- 一般的な仏式の通夜・葬儀:御霊前または御香典
- 一般的な仏式の四十九日後:御仏前
- 神式:御玉串料または御榊料
- キリスト教式:御花料(カトリックでは御ミサ料とする案内もある)
- 宗教・宗派が不明:香典辞退を確認し、葬儀会場へ尋ねる
先に結論:宗教が分かるなら専用の表書きを選ぶ
香典袋の表書きは、故人・遺族の宗教や宗派、通夜・葬儀か法要かによって変わります。市販の解説には「御霊前は広く使える」とするものもありますが、浄土真宗では公式案内が「御仏前」を示しており、プロテスタントでも「御花料」が案内されます。
宗教が分からないまま推測するより、訃報や葬儀案内を読み直し、葬儀会場または遺族側の連絡先へ「表書きは何がよいでしょうか」と確認する方が確実です。香典辞退の案内がある場合は、表書き以前に香典を持参しないことが大切です。
一般的な仏式:御香典なら宗派差を避けやすい
一般的な仏式の通夜・葬儀では「御霊前」または「御香典」が用いられます。四十九日後の法要では「御仏前」が一般的です。蓮の模様がある不祝儀袋は仏式用なので、神式やキリスト教式には使いません。
宗派が仏教であることは分かるものの、浄土真宗かどうか分からない場合は、日本郵便が浄土真宗でも使えると案内している「御香典」を選ぶ方法があります。ただし、地域や寺院ごとの慣習もあるため案内があれば従います。
浄土真宗:通夜・葬儀でも御仏前
浄土真宗本願寺派(西本願寺)は、他家の葬儀や法事に参列する場合も、故人の霊に捧げるものではないため、書くなら「御仏前」と案内しています。「御供」「御香典」「御香資」も使われます。
そのため、浄土真宗と分かっている通夜・葬儀で「四十九日前だから御霊前」と機械的に選ぶのは避けます。宗派名が分からないときは、寺院名や葬儀会場の案内で確認してください。
比較表:宗教・宗派別の第一候補
あくまで確認の出発点です。香典辞退、寺院・教会、地域の案内がある場合はそちらを優先します。
- 浄土真宗:御仏前・御香典・御香資
- 一般的な仏式の通夜・葬儀:御霊前または御香典
- 一般的な仏式の四十九日後:御仏前
- 神式:御玉串料・御榊料
- キリスト教式:御花料(カトリックでは御ミサ料とする案内もある)
神式:御玉串料・御榊料
神式では「御玉串料」または「御榊料」などを用います。袋は蓮模様を避け、双銀・双白などの結び切りを選びます。神式では仏教の焼香や香を前提とする「御香典」「御仏前」は選びません。
案内に神葬祭、斎主、通夜祭、葬場祭などの記載がある場合は神式の可能性がありますが、名称だけで断定せず、会場案内に従います。
キリスト教式:御花料を基本にする
キリスト教式では、水引のない白封筒や、十字架・百合などの模様がある専用袋を用い、「御花料(お花料)」とする方法が広く案内されています。蓮模様や仏式用の水引袋は避けます。
日本郵便は、カトリックでは「御ミサ料」も選択肢として紹介し、プロテスタントでは「御花料」を案内しています。ただし「ミサ」はカトリックの用語であり、プロテスタントには用いません。教会や遺族から献花・香典辞退の案内がある場合はそれを優先します。
名前・中袋の書き方
外袋の下段中央に、香典を出す本人のフルネームを書きます。中袋がある場合は、表に金額、裏に郵便番号・住所・氏名を書き、遺族が整理するときに誰からの香典か分かるようにします。
通夜・葬儀では薄墨を使う慣習がありますが、筆ペンがなくても読める字で丁寧に書くことが優先です。中袋の住所・金額は、読み間違いを防ぐため濃い筆記具で明瞭に記載しても差し支えありません。
迷ったときの確認順
表書きには地域差や教会・寺院ごとの考え方があります。本記事の表現を絶対的な規則として使わず、次の順で確認してください。
- 香典辞退の案内がないか確認する
- 葬儀案内で仏式・神式・キリスト教式を確認する
- 仏式なら宗派、キリスト教式なら教派を確認する
- 分からなければ葬儀会場へ尋ねる
- 確認できない仏式では「御香典」を検討する
参考資料
最終更新時に内容の確認に利用した主な公開資料です。